野地板について
外壁鎧貼り作業中
現在、お施主様自身による外壁施工が行われています。
先日投稿した杉板の塗装を行い、ある程度乾燥した板を貼っています。
いわゆる鎧貼りという貼り方で、北米ではよく見かけるスタイルです。
板を貼り、その上に30mm程度重ねて板を貼るという行為を繰り返します。
平の面は水平にすれば容易にできます。
しかし、出隅は両サイドの板が交差するため、なかなか技量を要する箇所ですが、かなり上手く貼られています。
youtubeの動画を見て研究したとのことです。
初めてとは思えない程上手く貼っており、感心してしまいます。
防火系の地域指定の有る場所では容易にはできませんが、
そういった規制の無い立地では比較的容易にこういった地元の材を使用することができます。
軒の出がしっかりと有ることや、定期的に外壁塗装を行う必要はりますが、
一般的な窯業系サイディングも10年程度を目安に塗り替えを行う必要があるので、
そういう意味ではどちらもメンテナンスの必要は生じます。
むしろ、窯業系サイディングは企業論理によって、採用した外壁が廃番にあることもありますが、
杉板はその形状にすればよいので、替えが効かないということもありません。
また、材料に支払う代金も中央に吸い取られにくく、地元に還元されるというメリットもあります。
外壁等、地元やゆかりのある場所の材料を選択することで、お金の流れを変える働きもあるので、
是非検討してみては如何でしょうか。