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岩見沢市に根差し、内科をはじめ糖尿病や循環器系、呼吸器系疾患など幅広く診療

迅速で正確な診断で早期治療につなげる内科診療のプロ

佐藤巌

佐藤巌 さとういわお

#chapter1

先進の検査機器を各種取り入れ、迅速で正確な診断を行う地域のかかりつけ医

 「迅速かつ正確な診断で早期に治療を開始し、地域の皆さんが生涯にわたり健康に過ごすお手伝いをします」と話すのは、岩見沢市北5条通り沿いにある「北五条医院」院長の佐藤巌さん。
 1991年に開業以来、地域のかかりつけ医として、内科をはじめ、糖尿病、心臓病といった循環器系、ぜんそくなどの呼吸器系疾患、肩こりや腰痛など、幅広く診療しています。

 「当院では、先進の検査機器を各種取り入れています。体内の病変をX線で検出するCTは1回で64断面を撮影できるものを導入し、スピーディーに病状を確認して治療方針を立てます。ほかに、胃や消化器官の状態を精密に調べる経鼻内視鏡も用意しています。直径 5.9mmの極細内視鏡を鼻から通しますので、患者さんの苦痛が比較的少ないのが特徴です」

 予約が入っていなければ、当日空腹の状態で来院すれば、検査可能とのこと。気になることがあるなど、思い立った時に来院してほしいと呼びかけます。

 「CTや内視鏡の画像は、ご希望があればパソコンで閲覧できる形式にしてお渡ししています。他院に紹介する場合も、画像のどの箇所に問題があるかを明示しますので、スムーズに受診していただけます」

 胃腸の調子が悪いだけでなく腰も痛いといったように、複数の不調を抱えている人も少なくありません。佐藤さんのもとでは、電気治療や、首、腰などを引っ張る牽引などの処置も行い、できるだけ一カ所で治療が済むようにしています。また、木曜日は20時まで受け付け、日曜の午前中も診療。さまざまなライフスタイルの人が受診しやすいよう配慮しています。

#chapter2

からだ全体を診る内科の奥深さに触れ内科医に。地域住民の要望を受けて開業

 佐藤さんは東京工業大学在学中に、友人のすすめもあり医師を目指すことを決意。群馬大学医学部に入学し直しました。

 「医学の中でも特に興味を持ったのは内科です。からだ全体を診る科ですから扱う範囲が広く、学んでも学んでも尽きないおもしろさがありました」

 卒業後は神戸大学医学部附属病院へ。第二内科(当時)に7年間勤務し、内科一般に加え、糖尿病や内分泌疾患の診療や研究において知見を深めました。また、検査を通して疾患を特定する病理学に携わった時期もありました。

 その後、縁あって静岡県に移住し内科クリニックを開業。7年間を過ごし、生まれ故郷の北海道に戻ることにしました。

 「北海道に帰ると言うと、ありがたいことにいろんなところから『うちで働かないか』と声をかけていただきました」

 三笠市内にあるクリニックを選び4年ほど勤めた頃、佐藤さんの元に岩見沢市で開業してほしいとの依頼が舞い込みます。

 「ある日、医師会の先生方が地域住民の要望書を携えて私の元に来られたのです。聞くと、当時JR岩見沢駅の北側には医療機関がありませんでした。北側の住民が駅の反対側に行くには踏切を渡るしかないうえに電車の往来も多く、いわば開かずの踏切の状態。受診するのに、とても不便だったそうです」

 地域医療の担い手として白羽の矢が立ったのを受け、困っている人の役に立ちたいと岩見沢へ。開業にあたっては、資金調達や用地取得など、地元企業も後押ししてくれました。

#chapter3

できるだけ少ない検査で患者が抱える困りごとの本質を見極め治療

 「日々患者さんと向き合っているうちに、いつの間にか30年以上がたちました。地域の方と一緒に年を重ねてきたことをうれしく思います」と佐藤さん。地域のためにという初心を忘れたことはありません。

 看護師をはじめスタッフも長く勤めている人がほとんど。クリニック全体で患者のことを把握、目配りしています。心掛けているのは、患者が本当に困っていることは何かを突きとめること。

 「患者さんが抱えている不調は、せきや発熱といった分かりやすい症状だけではありません。何となく調子が悪いけれどうまく説明できないという方は、年齢を問わず結構いらっしゃるんですよ」

 佐藤さんは、患者への問診や視診、検査などを通して、困りごとの本質へアプローチします。
 「例えば、疲れやすくすぐに動悸や息切れがするといった訴えの場合、肺あるいは心臓に原因があると思いがちですが、糖尿病などの代謝系疾患、胃かいようや胃がんなど消化器系疾患の場合もあるんです。できるだけ少ない検査で原因を突きとめることが、患者さんのためにも重要です。大学病院時代に病理学に携わった経験が生きていると感じています」

 病気の本質と治療法がきちんと合致していれば回復に向かうものですが、時として難しく、医師としてのスキルが問われている部分だと言います。

 「この5~10年で、いろいろな病気とそれに対する治療の方向性が変わってきたように感じています。常に新しい情報を取り入れて、地域の皆さんに還元したいですね」

(取材年月:2025年1月)

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専門家プロフィール

佐藤巌

迅速で正確な診断で早期治療につなげる内科診療のプロ

佐藤巌プロ

医師

医療法人社団エリヤ会北五条医院

1991年に開業以来、地域のかかりつけ医として、内科をはじめ、糖尿病や循環器系、呼吸器系疾患、肩こりや腰痛など、幅広く診療。病理学を学んだ経験も生かして、迅速かつ的確な診断で早期に治療を開始します。

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