【実録】AIで補助金申請はここまでできる!Geminiと挑む「補助金申請」完全ガイド

濱田金男

濱田金男

テーマ:生成AIによる業務効率化

以下は、ある企業の補助金申請の具体的手順を説明したドキュメンタリーです。
ぜひ皆さんに参考にして頂きたい内容です。

「またこの時期か…」
中小企業の経営者や担当者の皆様なら、大型補助金の公募開始の知らせに、期待と同時
に大きなプレッシャーを感じる方も多いのではないでしょうか。特に事業の未来を左右
する大規模な補助金は、その申請書類の複雑さと要求される計画の緻密さから、準備に
膨大な時間と労力がかかります。

「コア業務が圧迫される」「何から手をつければいいか分からない」「本当にこれで採択
されるのか不安」

そんな悩みを抱える中、私たちは今回、生成AI(Google Gemini 2.5 Pro)を戦略的パー
トナーとして活用し、この難関に挑みました。

結論から言えば、その効果は絶大でした。AIは単なる「文章作成ツール」ではなく、事業
計画の壁打ち相手、情報の整理・分析役、そして思考を加速させる「超優秀な経営企画室
の新人」として機能したのです。

本記事では、私たちが実際にGeminiを活用して、ゼロから投資計画書を完成させるまでの
プロセスを、具体的なやり取りに基づいて再現し、その驚くべき効率性と可能性をレポート
します。

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 (生成AIを活用して補助金申請を考えている経営者の皆さん、一度チャレンジして
  みませんか?お手伝いさせて頂きます。)


●Step 1: 戦略の土台固め - AIに「読む力」で要点を掴ませる
補助金申請の第一歩は、敵を知ること、つまり「公募要領」や「基本計画」を読み解き、審
査員が何を求めているのかを正確に理解することです。しかし、これらの資料は往々にして
難解でボリュームがあります。

そこで、私たちはまず、今回の補助金の加点項目となりうる「群馬県基本計画」 をGemini
に読み込ませ、こう指示しました。
「この基本計画に基づき、私たちの事業が『地域経済牽引事業』として承認されるために、
申請書で明確にすべき項目を列挙してください。」
Geminiは瞬時に数十ページのPDFを解析し、事業計画に必須の要件を的確にリストアップ
しました。

活用すべき「地域の特性」との合致性
「高い付加価値」の創出計画
地域事業者への具体的な「経済的効果」
環境への配慮
この初期分析により、私たちは地域経済牽引事業全体を貫くべき「骨子」を、時間をかけず
に、かつ正確に把握することができました。AIの「要点抽出能力」が光った瞬間です。

●Step 2: 事業の核を構築 - AIとの対話で計画を具体化する
次はいよいよ「投資計画書(様式1)」 の作成です。私たちは、特に重要となる「経営力」
や「外部環境」の項目について、Geminiと対話するように作成を進めました。

【Case 1】経営ビジョンの言語化(p.5)
当社の「100億円ビジョン」という目標を、どうすれば審査員に響く形で記述できるか。私
たちは関連資料を提示し、Geminiに依頼しました。

「100億円ビジョンの記載文章を作成してください。」
Geminiは、私たちの想いを汲み取り、EV市場への参入、M&Aによる事業拡大、DX推進と
いった戦略の柱を盛り込んだ、力強いビジョン文章のドラフトを提示。私たちはそれを基に
自社の言葉で磨きをかけるだけで、説得力のある記述を完成させることができました。

【Case 2】マーケティング戦略の構造化
「想定顧客は?」「価格戦略は?」といったマーケティング戦略の項目も、「会社事業計画」
のドラフトを読み込ませることで、Geminiが4P(商品、価格、流通、販売)のフレームワー
クに沿って情報を整理し、簡潔な文章案を作成してくれました。

「補助事業計画書を参考に、マーケティング戦略の各項目を簡潔にまとめてください。」
これにより、思考が整理され、一貫性のある戦略ストーリーを短時間で構築できました。

●Step 3: 客観的な根拠の提示 - AIに「第三者の視点」をインストール
補助金申請では、自社の主張だけでなく、客観的な根拠や第三者からの評価が重要になり
ます。私たちは、この部分でもAIをフル活用しました。

パートナーシップ構築宣言の作成: 補助金の加点要素となる「パートナーシップ構築宣言」。
私たちは雛形と記載要領をGeminiに提示し、自社の状況に合わせた宣言文の作成を依頼。
法令遵守の姿勢や取引先との共存共栄を目指す具体的な取り組みを、迅速に文書化すること
ができました。

結論:AIは経営者の時間を「創造」する戦略的パートナーである
今回の補助金申請を通じて、私たちが得た結論は明確です。

●生成AIは、補助金申請における革命的なツールとなり得る。
そのメリットは、
①圧倒的な時間短縮
 膨大な資料の読み込み、文章のドラフト作成、情報の整理・構造化にかかる時間を劇的
 に削減。経営者は本来注力すべき「事業戦略のブラッシュアップ」に集中できます。

②品質の向上と均質化
 複雑な申請書類全体で、論理的な一貫性を保ち、求められる要件を漏れなく盛り込んだ、
 質の高い計画書を作成できます。

③思考の壁打ち相手
 「これで伝わるか?」「別の視点はないか?」といった思考の壁打ち相手として、アイ
 デアの整理と客観性の確保に貢献します。
 もちろん、AIが全てを代行するわけではありません。事業の核となるビジョン、具体的
 な数値計画、そして最終的な意思決定は、私たち人間の役割です。 しかし、その思考プロ
 セスを加速させ、アイデアを形にし、膨大な事務作業から解放してくれるAIは、もはや
 単なる「道具」ではなく、共に未来を創造する「パートナー」と言えるでしょう。

補助金申請に悩む全ての経営者、担当者の皆様。
一度、AIをあなたの「経営企画室」に招き入れてみてはいかがでしょうか。きっと、これま
で見えなかった景色が拓けるはずです。

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 (生成AIを活用して補助金申請を考えている経営者の皆さん、一度チャレンジして
  みませんか?ぜひお手伝いさせてください。)

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濱田金男プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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