昭和生まれは誤解しているOJTのやり方!

蛯原健治

蛯原健治

テーマ:組織づくり チームビルディング 事業承継

組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。



割と大きな組織の研修を毎年行っています。
その中で、
コーチングのスキルである質問
「GROWモデル」を教えているのですが
その人事から、OJTが重要なので、
OJTをその時間で教えて欲しいと言われました。


OJTとは、
「On-the-Job Traininge :仕事をしながら学ぶトレーニング方法」です。


私は、空いた口が塞がりませんでした。
なぜなら、コーチングはOJTのスキルの一つだからです。
もうすでにやっています。


ところで
今朝、ネットニュースに流れてきたのが
「なぜ「OJT」ばかりの企業に若者は定着しないのか?上司が部下育成を勘違いする理由」
という記事でした。


その記事を読んで思ったのは
昭和の人はOJTとは
” 仕事につけてダメ出しをすること ”
と、とんでもない勘違いしている人が多いと私は思います。
なぜなら若い頃、そうやって教えられたからです。
学んでいない上司は、それしか知りません。


 「うちの会社はOJTで育てる」と言いながらも、
 実は上司が適切な指導をする時間も能力も持ち合わせていない場合が多い。
 そんな上司が若者に対して「ダメ出し」を続けても、成長は望めない。
 特にZ世代と呼ばれる若者たちは、個人の成長と自己実現を重視する傾向が強い。
 彼ら彼女らが求めているのは、体系的に学び、着実に成長していく実感だ。
                    (著者・横山信弘)


OJTとは、
体系的にまとめられたことを、
職務の実践を通して、
意図的計画的に教えていくことです。


教える内容を体系的にまとめたもので育成計画が必要になります。
職務毎に作業分解して、ステップと急所を取り出して作業分解シートを作ります。
そして、教える時には、ティーチングのスキルとコーチングのスキルを組み合わせ
相手の習熟度に合わせて使い分けます。


OJTができるようになるのには、
さらっと教えるだけでも最低3日間は必要です。
そのあと、ティーチングとコーチングのスキルを高めるために
100時間ほどは必要と思います。
こちらもOJTで教えることになると思いますが、


冒頭の組織は、上記のOJTを
1時間で教ええてくれと言っているわけです。
また、OJTのスキルの一つコーチングを教えているのをわざわざ変えてくれと。
コーチングはOJTでは、ないそうです。


Z世代の若者にコーチングのスキルなしに
職務は教えられません。
この組織は、若者が定着しないのですが
上司のティーチングのスキルもコーチングのスキルもないからです。


私が直接支援している先では
1ヶ月に1回4時間集合でトレーニングを行います。
これで、年間48時間です。
実際に部下へのティーチング・コーチングの時間を
一人毎月1時間程とってもらっています。(2週間に1回、30分程度)
これで、年間100時間です。


時間をかければそんなに難しいことではありません。


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蛯原健治(コンサルタント)

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